基本姿勢

 1. 私たちの仕事について

私たちの仕事は、建築主からの委託を受けて始まります。
建築には様々な要素が集約されており、精神的、時には肉体的に非常に多くのパワーを要求されます。その建物の利用のされ方、又、住宅であれば住まい手のライフスタイルを十分に理解した上でいろいろと思いをめぐらし将来を見据えた提案をさせて頂きます。
建築設計の仕事、特に住宅は、建築主と設計者との共同作業だと常々考えています。意思の疎通を図るためにもキャッチボールを何度となく繰り返しながら、 「心地良い空間」 を持った住宅が生まれてくるのではないかとも思っています。
よく言われるのですが、「設計者は町医者であれ」というわりには、建築設計事務所というのは世間的にはまだまだ理解されていないコンサルト業務と言えます。
ですが、いかなる建物を建てる場合においても、基本となる設計図は必ず必要であり、実際、まち並みの中に数十年建ち続ける建物を無形から有形へと描いていく立場からしても、責任の重い仕事だと考えています。



 2. 設計・監理の必要性について

 設計・監理を工事費とは別途に建築主が負担する事は、金銭的に楽ではないと思います。
しかし、設計においては、建築主から提示された条件と予算の中で、住宅であれば、その住まい方に見合った柔軟性のあるプランを提案してゆけるポジションであると考えています。
また、工事監理(管理とは違います)においては、設計施工でおこりがちな、時々世間を騒がせている諸問題に対しても、施工者とは一歩離れた立場から建築主に代わって、専門家の目で工事の監理を行います。

 そのようなことからしても、設計・監理はとても重要なのです。

(一言
 「自分がイヤな事は、相手もイヤだ!」
そういう観点でものづくりが行なえれば、問題がおこる事も少なくなると思うのですが、
なかなかその辺りが難しいところです......。




東京都西東京市下保谷   (有)秀建築設計事務所